SKP Minutes

忘れないようにやったこと、やりたいこと等を書く

オタク、ギリシャへ行く⑤終

更新に期間が空きがちでフレッシュさが無いよね。飽きたわけではないんよ。

 

さて、ついに最終日。

前日夜はギリシャ湾が見えるレストランで埼玉県民にはあまりにも眩しい夕日の地中海を観ながら白ワインをガンガン飲んだので頭と腹が重たい…

ギリシャは海鮮料理が美味いのは日本人にとって誠にありがたく、タコや白身の魚料理なんかをたらふく頂いた。同席した🇺🇸、🇩🇪メンバーは「タコは日本人の出番だ!!」と全部くれたが好き嫌いせず食えばいいのに…

ということで良い海鮮が食えるギリシャは長期滞在中に日本食が恋しくなることはないかもしれん。知らんけど。


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いつかこの海を埼玉へ…

 

翌朝になり、最終日はAMで仕事が終わり夜の便で帰国の途につくわけなので昼食〜夕方は時間がある。もちろん日本の仕事も溜まっているので早朝に一部処理して時間を捻出。

 

まだ行っていない史跡へと思っていたら数名の同僚から「考古学博物館に行きたいから連れて行ってくれ」との依頼を受けた。

食事の席や休憩時間に博物館の素晴らしさを語っていたらみんな行きたくなっちゃったようである。

(いい歳してるんだから自分らでいけよ…)とも思ったが自分も全てをしっかり見て回れなかったし、もう一度しっかり見たいものもあったのでガイドを請け負った。

欧米人と日本人何名かを連れて徒歩ルートで考古学博物館へ。

道中にある史跡、大統領官邸、カフェやパン屋のラインナップ、アテネ工科大学付近のPCショップの山なんかを説明してたら「今すぐガイドになれそうやなww」なんてお世辞も頂戴した。実際後でお礼としてコーヒーをゴチになった。

博物館についてからの話や新たな発見については前の記事にまとめて押し込んであるから省略。

 

博物館からの帰りはタクシーを捕まえ運ちゃんと会話しながらホテルへ戻る。

地元のことは運ちゃんに聞け!の鉄則に従い疑問をあれこれぶつけてみた

Q「バイクはノーヘルが多いけど、アレはオッケーなん?」

A「罰金額がたいしたことないので命が惜しくない残念な奴ら(マイルド表現)はかぶらないんだ。警察も数が多いから取り締まらないんだ。ワハハ」

ヘルメットは被りましょう。

他にも交通事情や路駐問題についての疑問をぶつけ、運ちゃんの次に買う車両の話でひとしきり盛り上がりホテルに到着。「話が面白かったから安くしとくよ。またギリシャに来たらタクシー呼んでね」とメーターより少し安い金額にして名刺をくれた。あんがとよ、オッチャン。

 

いよいよ復路が始まるのだが往路同様イスタンブール経由羽田着に乗って帰る旅路は想定外のいい旅になった。

 

まずホテルからイスタンブールまでは中欧育ちの同僚と行くことになったのだが、道中のおしゃべりがとても楽しかった。

まず名前の由来で、彼は○○カンと言うというのだが、この「カン」はクビライ・カン等のモンゴル民族の役職由来なんだよ〜って大陸に住む人のルーツ幅広さにを知る話に始まり、最近読んでいる本の話(日本の縦書きの本構成が面白いらしい)やフィットネスの話で彼がマウンテンクライマーだけ達人であるとか「最近欧州のチーム内では自転車が流行っているから次は自転車持って来いヨ〜」なんて話をし、最後は日本食に大変興味があるとのことで簡単にできる冷奴に始まり、茄子の田楽やお好み焼きの作り方を伝授した。

豆腐・醤油・味噌は最近ヨーロッパのスーパーでも割と出に入れやすい。しかも彼の妻に至っては自分で味噌を作るほどに日本食にハマってるらしく帰れば常にあるそうな。(しかし、味噌汁は作ったことないって味噌は何に使ってたんや?)

お好み焼きを勧めたのはオタフクが英語のWebサイトを持っていてそこにソースを使ったレシピを乗せまくっているのを覚えていたのと以前ドイツのスーパーで見た覚えがあったからだ。パスタか適当な麺があれば焼きそばもきっと作れるだろう。

もちろん勧めたのは大阪のお好み焼きなのは言うまでもない。

そんな感じでずーーーっと喋ってたらイスタンブール空港についたのでまた来週の電話会議でな~と別れた。

 

21時頃の空港では物価上昇のあおりを受けた驚くほど高く不味いファーストフードをビールで流し込みトルコ土産を物色していざ羽田便へ

サイゼのほうが美味いよ…

 

僕は飛行機に乗ったらまずいつも隣の人にとびきりのスマイルと簡単な挨拶をする。Say helloしておけばトイレに行きたいとか通路に出たいときにもお互い気兼ねなくお願いできるやん?

 

と思っていつも通り挨拶して世間話してたらエストニアから日本へ観光ツアーに参加される初老のご夫婦だった。

初来日に興奮気味の旦那さんが色々知りたいことがあるんだよ!!エストニアのテレビで日本を特集してたけど情報が少なくて本も取り寄せて読んだが知りたい情報は十分じゃなくて…と調べてきたメモを取り出して話し出すとここから約11時間のフライトの間、消灯で寝てた時間を除いてずっと楽しいおしゃべりが始まったのだった。

メモに書かれた日本語の簡単な挨拶の発音の確認から、日本の旅館や温泉での過ごし方、ツアーで巡る都市の特徴や名産なんか知ってる限りの情報を提供しご夫婦からの質問に答えて最大限日本を楽しんでもらえるようささやかながら手伝いをさせてもらった。

話せば仲良くなるもんで、機内食が始まると「ジャムもう一個いる?」とか「飲物のおかわり頼んでくれるかい?」「これに似た食べ物は日本にもある?」なんて会話も弾んじゃうわけ。奥さんも最初は「あんまり話したら迷惑よ」とか言ってたけど途中から参加してワイワイしてた。

食べたらまた会話再開で旅行が好きな旦那さんからはエストニアの地理、主要な都市におすすめの観光ルートなんかを教えてもらい、図書館の司書をされている奥様からはエストニアの文化についていろんなことを教えてもらった。

たちまち飛行機は着陸。

機内コンテンツを一秒も消化しないが本当に良いフライトになった。

 

入国審査前に連絡先を交換して荷物を受け取るところでお互い名残惜しくなっちゃったけど「次はエストニアで!」とハグして別れた。

次の海外旅行はヘルシンキ経由エストニアの旅かな。

 

 

まさか帰国の道中、同僚だけでなくこんなに良い出会いができるとは思わなかった。

今回の海外出張では極力日本人で集まるのを避けて他の国から来た人ととの交流を深めようと密かな目標を持ってきたが想定以上の結果を得ることができた。

ここに書ききれないほど色んな人と仕事の話、しょうもない話、文化交流ができ見聞が広くなったと言えよう。

同時に西洋歴史の原点とも言えるギリシャの古代文化を学び、その一部を直接見に行けたことも実に良い経験になった。 

 

次回以降の海外出張だけでなくどこに行くにも好奇心を持って見聞を広め、出会った人との交流を拓いていこうと改めて思ったところで今回の旅行記を締めたいと思います。


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おまけのお土産群

はちみつ、石鹸、紅茶にコーヒー、地元のお菓子など

お菓子類は想定通り口に合わなかった…が蜂蜜はハチャメチャに美味かった。