ご無沙汰してます。
突然ですが、最近字を書いていますか?
私は仕事のメモ書きや資格のお勉強なんかはいまだに紙とペンで文字を使っているので比較的文字を書いている方だと思います。
しかし、私は字が汚い。昔からずっと汚い。
超達筆な母は小学生になった私に日本習字を習わせて口酸っぱく「字が汚いと大人になってからみっともないで」と説いたものですが、クソガキの私といえばどこ吹く風で(字なんて自分がわかったらええやろ)と全然まじめにやらず自分でも判別不明のミミズ文字をノートに描き続け、学業の成績も成長とともに下降していったのであった。
時は過ぎ30代の終わりも見えたころ、どの口が言うのかわからんけど長男に母親と同じことを説きつつ公文習字に行かせていたのだがそこは私の息子。文字をきれいに書く気がさらさらないのである。そんなとこ似なくてもええのにな~と思いつつ彼の気持ちも理解できてしまうので「よっしゃ、とーちゃんも公文行くから一緒にきれいな字書けるようになろう!」と背中を見せるスタイルを選択。
社会人になってお客様への発送物にお下劣な手書き文字であて名書きしたり、冠婚葬祭で毎回恥ずかしい思いをしていたので人生まだまだ長いからここらでペン習字をしてみてもいいのではないかとも思った末の決断だった。
さて、前書きが長くなったが2025年1月、公文教室の体験レッスンを受けるべく門を叩いたのであった。
金曜の18時ごろ、小学生に交じり公文の教材に向かい合ったあの日のこと、今も覚えてる。字が汚い自覚は当然ながらバッチリ持っているが、いざ教材に「名前をひらがなで書いてみてください。」と言われて私の右手が生み出した文字はまっすぐ文字が並ばなかったり、大きさがまちまちだったりと美しさのかけらもなかった。これが現実…
即日入会を申し込み2月から正式にペン習字を開始。
ペンの持ち方、姿勢、線の書き方から始まるわけだが、自分はペンを持つ手に力が入りすぎていることを指摘され、書き出す場所の安定してなさ、線が垂直・水平にならず傾いたり長さを整えられなかったり、止め跳ね払いの基本もできていないことがよーくわかった。雰囲気で書いていてどこにペンを置いて始めるかなんかもさっぱり感覚が身についていないから文字がでかくなったり小さくなったりするし、文字が縦にも横にも並ばないのだ。


せっせこ課題を進めて2か月、ひたすらひらがなを書く。小学生ぶりにひらがなの書き方を学ぶわけなんやけどぜーんぜん覚えてない。きれいに見せるために重要な点が全く手癖に組み込まれておらず、点線が無いと中心がどこなのか見失って右に左に文字が泳ぐのや。



コントロールが効かず突然でかくなる文字
書けば書くほど自分がいかに適当に字を書いていたのかがよくわかり、こんな汚物をお客様にお届けしたり友人のハレの日に記帳していたのかと顔が真っ赤になる。そして幼き日の母の言葉が何度も何度も蘇る。
毎週1回、公文教室に通い小中学生たちに交じって紙の上にペンを滑らせる。時々低学年のキッズが(このおっさんなんでひらがな書いてんの?)とまじまじ見てくることもあるがあなたも私も習字同志なのよ!ということで胸を張って学習を続けた。
さて、半年ほど過ぎたころだろうか前述の通り元々長男と共に美しい字を書こうと思って始めたのだが、相変わらず彼の連絡帳の文字はさながら古文書の如し。しかし彼は学ぶこと自体は好きで塾に行きたいと言い始めた結果、なんと公文をやめて塾へ行くことになったのであった。塾の先生が「読めないと記述問題は正解にならないので文字も多少見ますよ」というのが決め手だった。
かくして40歳のおっさんが一人で公文に通う状況ができたのであった。やめてもよかったのだが、少しずつだが集中して書けばゲボのようなひらがなを生み出さなくなり始めていたのでなんだかもったいないような気がしたからそのまま続けることにした。
そして続ける上で新たに目標を2つ設定した。
- 子供の名前書きを妻から任せてもらう
- 難しい漢字を使う母親の名前を上手に書いた上で手紙を送る
妻はオカンほど達筆というわけでは無いが当然私より文字がきれいで私のゲボ文字を見るたび「きったなっ」と吐き捨ててくれる。ご褒美感と口惜しさが混在するが、子供の持ち物に頑張って考えた名前を書いてやりたい父親心もあるわけよ。
二つ目はオカンの言うことは正しかったことをようやく理解したので生きてるうちにオカンへの謝罪の意を込めてお手紙をしたためたくなったのだ。
目標ができるとやる気も続くもので、海外出張にも教材を持っていってホテルで朝か夜、1~2枚を書いて書いて書き続けた。半年に一回の検定も受けて1級ずつしか上がらないけどちゃんと認定されてドーパミンもちょっとでた。

何時しかひらがな、カタカナは終わり、漢字も書き始めたのだが、改めて気づかされる書き順の大切さ。筆運びが自然になるようデザインされていることが書いてるとわかる!そして、あんなに学校で書き取りしたのに書き順忘れまくっていることに!先生に「こっちが先デス」と何回も言われまくってハズカシイ

課題が進み、横書き縦書きに長い文書も書くようになってきた。


さて、ここまで続けて自分でもよくなってきているのだを感じるのだが、とある用途でスキャナを買ったときにAIにここまでの学習成果を食わせて
- どこがダメだったのか
- どうよくなった
- どこにまだ課題があるのか
以上3点を述べてもらおうじゃないか!と唐突に思いついた。
仕事でも最近はAIを活用した業務改善を試みたりしていたのでその発想の延長だったかもしれない。善は急げと早速スキャナに全学習済教材を突っ込みGeminiのノートブックの参照ファイルに突っ込んで評価させてみたのが以下である。
「1. 初期の字の特徴と「下手に見えていた理由」
① 線質(筆圧と線の引き方)の不安定さ
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筆圧の不均一:線が全体的に均一で平坦になりやすく、トメ・ハネ・ハライのメリハリが弱い状態でした。
-
線のぐらつき:特にひらがなの曲線の連続(「ゑ」「ち」「せ」など)で、途中で勢いが死んでしまい、線が波打ったり硬くなったりしていました。
② 文字の骨組み・バランス(偏と旁、余白の取り方)
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間隔(空間)の偏り:「雑」「難」「頭」などの複雑な漢字において、横画同士の間隔や縦画の平行保ちが揃わず、空間が詰まったり開いたりしていました。
-
中心軸のブレ:文字全体の重心(中心軸)が微妙に左右に傾きやすく、縦に並べたときに統一感が出にくい傾向がありました。
③ 文字が下手に見えていた主な原因
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気脈(つなぎ)と折れ・ハライの意識不足:文字を「線の集合体」として捉えて一画ずつブツ切りで書いてしまっていたため、手本のような「しなやかさ」や「伸びやかさ」が出にくくなっていました。
-
文字ごとの大きさ(配字)の不揃い:漢字とひらがなが混ざった文章で、漢字が小さくなったり、ひらがなが伸びきったりと、強弱のコントロールが定まっていませんでした。
2. 教材が進んでからの変化と改善プロセス(C・D教材)
教材が進むにつれ(C 51b, C 68b, C 82b, D 6b, D 23b, D 39a)、先生の添削やお手本を反映しながら文字質が大きく向上しています。
① 線質の引き締めとメリハリの獲得
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トメ・ハネ・ハライの明確化:C教材後半からD教材にかけて、線の終画(トメやハライ)にしっかりと力が込められるようになり、線一本一本に立ち姿の良さ(芯の強さ)が出ています。
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曲線のスムーズさ:A教材で見られた「ゑ」などのぐらつきが改善され、D 23bやD 39aの文章練習における「は」「が」「を」「な」などのひらがなが、自然で柔らかい運筆に変化しています。
② 漢字の構造解析力とバランスの改善
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構え・偏と旁の整列:C 68b(「図」「困」「円」などの構え)やC 82b(「雑」「難」など)では、先生からの朱書き指導(余白や筆順の指摘)を素直に吸収し、内側の空間を均等に保てるようになりました。
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中心と余白の意識(D教材):D 6bやD 23bの文章練習では、行の中心線上にしっかりと漢字の重心が乗っており、全体の縦ラインがきれいに通るようになっています。
③ 文章全体の体裁・まとめ方の向上
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漢字とひらがなの大小関係:D 39a(「学べば学ぶほど…」)では、漢字をやや引き締め、ひらがなを適度な大きさで流れるように配置できており、読み手にとって非常に読みやすく美しい整筆文章へと進化しています。
まとめ
初期の「線質が定まらず、文字の構造や空間の取り方に迷いがあった状態」から、先生の指導を重ねることで「線のメリハリ(トメ・ハネ・ハライの徹底)」「文字の中心と余白を捉える構造的理解」「文章全体の一体感」をしっかりと獲得されています。手本の特徴を正確にとらえる眼と手が確実に養われていることが確認できます。
なるほど、うれしいこと言ってくれるじゃないの。先生が言っていることと結構似ている。
そして、ここからが今回の取り組みの本番
先生の赤字が入っていない部分を中心に、お手本と実際の筆跡を見比べて気づく「書き癖」と「修正ポイント」をGeminiに指摘させてみた
1. 横画の「右上がり」の角度が強くなる傾向
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分析(B 22b「目」「田」など): 手本はわずかな右上がり(6度程度)で水平に近い落ち着きがありますが、ご自身の文字は横画の右上がりがやや強めに入る癖が見られます。
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修正案: 右上がりが強すぎると文字が右に傾いて見えやすくなります。「ほぼ水平に近く、気持ち右上がりに留める」意識を持つと、さらにどっしりとした安定感が出ます。
2. 縦画のまっすぐさ・引き締めの甘さ
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分析(C 65b「仮」「引」「冷」、C 68b「同」など): 「偏」や「構え」の1画目などの縦画で、下に向かうにつれてわずかに右や内側に倒れたり、線が少し揺れたりする箇所があります。
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修正案: 縦画は文字の「柱」です。ペン先を下におろす際、垂直にすっと力を均等に入れて引き下ろす意識を持つと、文字全体の背筋が伸びて一気に格調が高くなります。
3. 「はね」の前の「ため(溜め)」とハネる方向
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分析(B 26a「手」「民」、C 65b「引」など): 縦画の最後でハネる際、止まりが浅いままサラッと払い跳ねてしまうため、ハネの先が少し軽くなったり広がったりする傾向があります。
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修正案: ハネる直前に「一瞬グッとペン先を止める(溜める)」動作を挟み、次の画に向かう方向へ短く鋭く押し出すようにハネると、線に力強さと引き締まりが生まれます。
なるほど納得 &耳が痛い指摘。
明確に自覚のある1,2となるほどの3
跳ねる方向を雰囲気でやってて書いた後におかしいことに気が付くことが稀によくあるんだわ。
それぞれに修正案まで出てきてすごくすごいので心にとめて次の教材に向かってみたいと思う。
今回の出力結果を見た上で、ここまでやってくれるなら公文の先生不要では?ということにはならないと強く感じた。
教材を進めて先生の指導を受けたり目の前で見本を書いてもらうことはAIの修正だけではどうにもならない。なぜなら画像生成で初期の私の書き文字を再現させようとしたら全くできなかったからだ。Geminiはきれいな字しか書けないようだ。

きれいな文字を出力されてもこちらは困るわけで、へたくそな部分をザコシくらいの勢いで誇張してそこに修正案をぶち込んでくれるようなことをしてくれないと気づけないのである。先生にはそれができる!
つまり、これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
目標については2026年9月の時点で目標1の子供の学校や幼稚園の名前書きは任せてもらえるようになってきたが目標2はまだ達成できていない。まだその時ではない。母よ、長生きしてくれ。
ということで今もペン習字は続けているのだが、レッスンでは40分ほど紙とペンだけに集中して向き合う時間は脳内のデトックスにもなりすごくいい気分転換にもなっている。
ここまで読んでくれたあなた、デジタルデバイスをいったんしまって紙とペンで何か書いてみては?
以下、余談だが私がレッスンを始めて1年位経った頃、先生から
「体験学習に来られたある女性が入会時に文字がきれいになるか不安そうにしていたのでSKPさんの体験学習の時の文字と最近の課題を見せました。そしたら「こんな下手な方でもこうなるんですね!」と大変希望を持たれてその日に入会されました。アリガト☆ミ」と告げられ、私はちょっと複雑な気持ちを抱えつつも私のゲボ文字が誰かの後押しができたことに少しニチャリしたのであった。
~終劇~





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