SKP Minutes

忘れないようにやったこと、やりたいこと等を書く

SDA王滝で逝こう

SDA(セルフディスカバリーアドベンチャー)王滝 

春と秋の年二回、MTBで電波も通らない国立公園の中に有る山の中をたっぷり走るステキなイベントです。

頭のオカシイ人が大量に参加すると聞きます。

2016年の秋、土砂降りの雨の中友人たちが産卵場所に向かう鮭の様に川と化した山道を遡るのを見て(なんだか楽しそうだなぁ~)と思ってました。

思っていたのです…という事で出ることにしました。

ちょうど昨年末に友人からYETIのBIGTOPというHTXC車を買ったトコ。

40㎞位に出てれば楽しく終わるだろうなと思っていたのですが周りからヤンヤ言われたので100㎞にエントリーしました。

目標は7時間切り。この目標、難易度が不明。

エントリーしたからには準備しましょう。

ばいく

上にかいた BIGTOP 29er

最大ギア比は前36Tの後40T

たいや

SCHWALBE ROCKET RON

チューブド運用です。

他の情報?別になんでもいいでしょ。

持ち物

リュック(JACK WOLFSKIN VELOCITY 12)

ハイドレーション2Lに水 (Amazonで買った400円のやつ)

チューブx1

魚肉ソーセージx2

インスタント味噌汁の元

High5飲み物粉末x1

トップチューブバッグ(アキバで買った500円のやつ)

High5 ENERGY GEL x3

スポーツようかん チョコ x2

スポーツようかん 抹茶チョコ x1

タブレット たくさん

サドルバッグ(ORTLIEBのS)

チューブx1、パッチ、携帯工具、タイヤレバー、タイヤブートx2

ボトル1本

中身はHigh5の高カフェインエナジードリンク

以上です。

前日受付のため、まがどりさんを車に詰め込んで王滝村に到着。

知り合いパラパラいたので挨拶してゲン、ケーナカ、初めましてのこっこさんとお宿へGo

夕飯食って速やかに就寝(22時くらいかな)

3:30起床でスタート地点に自転車をぶん投げたらダッシュで朝食を食べに戻って再度スタート地点へ。

朝食はご飯2杯食べておきました。

スタートの位置取りはかなり厳しいですね。合図とともにみんなワラワラと並びます。

そこからスタートまでは1.5時間。暇です。

前年チャンプのゆろっぴが参加者全員の安全祈願の祈祷をしてもらっているのを横目にトイレ

スタートラインから結構後ろの方に並んでしまったのでスタートと共にとりあえず前に上がることにする。

舗装路はそこそこ幅があるのでバラけてスペースがあるのでガンガンすり抜けて上がっていく。

とりあえずゲンのとこまで行って小休止

未舗装路がはじまると即上り坂。

みんなペースがマチマチなので上る人、下がる人。

マイペースといいつつめっちゃキツイ。

あまり記憶ありません。

ケーナカが腰バクハツさせてつらそうにしてるのを見送って第一エイドへ(めちゃくちゃ端折った)

頑張って何かを思い出そうとした結果~第一エイドまで~

・登りが辛いのは当然ですが下りもガレッガレで気をつけないと吹っ飛んでいく

・路面には岩だけでなく先行者達が落としたチューブやボトル、補給食等が散らかっているので手ぶらで来てもいいんじゃなかったのかと少し思ったわけで…

・あと知ってる顔がパンクして悲しい顔をしているのを見かけた気もする

・ハイドレーションの水飲みにくい

第一エイドでやったこと

・事前に決めていたジェルとようかんを一つずつ啜り、齧り水を飲む

・5分ちょい休憩してリスタート

第二エイドまで

・つらい

・脚が粉々に砕けそう

第二エイド到着

・水2杯、ジェル、ようかん1つずつ摂取

・ついでに水配ってたオネーチェンに話しかけて英気を養う

・出発前にわざわざ僕に「大きな山は超えましたよ!がんばってくださ~い!」って声変えてくれたし結婚を申し込むべきだったかもしれない。

第三エイドまで

・つらい

・暑い

・やっと出てきた平坦区間渡辺航先生を含むトレインが後ろからすげー勢いで来てビックリした

・暑い

・日焼けと体温上昇で体力が奪われるのが嫌なのでアームカバーとネックカバーを足元に流れてた泥水に浸して装着

・冷たい

・この頃から下りで手のひらと指が痛すぎてハンドルからスっぽ抜けそうな恐怖と戦いつつ模試からしたら7時間切れそうな気がするのでプッシュしてく。

第三エイド

・水2杯、配ってたパワーバーの欠片2本

・齧って残りの工程についてはなしを聞いてたらゲンがエイドには寄らず通り過ぎてく

「あああ!やべぇ、抜かれた!」

慌ててバイクに飛び乗り追いかける。

ゴールまで

登りはあと少しと聞いてたけど全然あと少しとちゃうやないか…

まだクソ暑い

最早悟りの境地。曲がってもどうせまた登りなんでしょ。分かった分かった。登ります。登りますよ…

悟りが開けたあたりで確か6時間10分ほどだったと記憶してる。

泣いても笑ってもあと50分以内にゴールしないと目標は達成できないことになる。

「よーし、シクロクロスやる勢いでオジサン全力出しちゃうぞ~~」

残った体力を全てぶち撒けて踏み倒す。

ずーっと前行ったり後ろ行ったりしてた渡辺先生を振り切るべく力を込める

んでペースをあげて登り続けたら下りに突入。

しかし、最早握力が生まれたての赤ちゃんくらいしか無い

3種類くらいの握り方を駆使して手を休めながらと下る下る。

ダクトテープがほしい。ハンドルと手をぐるぐる巻きにして固定したい。

コーナーで少しでもトラクションが欲しいからペダルも回しちゃう。

早く終わってくれ!もう早く家に帰りたい!もう二度こんなイベント出ない!

遠くの路面を睨みつけるように見ていると遠くに見たことの有るジャージが…

(ゲン!そこにいるのはゲンではないか!)

パンクのようです。

残る全てを振り絞り煽る「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

ヨシ、後は逃げるだけ。

手の感覚が全然無い。

最後の最後で落車したくないのでとにかく路面を見る。

転がってる石が尖ってないか、路面に凹凸は無いか、地面に埋まったでかい石はないか

見まくる。SMITHの誇る新レンズChroma Popのお陰で見える。ココまでの道中かなり路面を把握するのを助けてくれてる。(宣伝)

なんか看板が見える

後○㎞

読めない。もう思考能力が無い。ずっと振動を浴び続けて言語野が死んだようです。

また看板が見える

あ、終わりが近づいてきている気がする。

あ、ゲート見えた

ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール

「やった・・・終わった!帰れる!」

そう叫んだ僕に苦笑するスタッフ達

そう、終わったのです。

なんて辛い6時間47分…

ちょっとしたらゲンが滑り込んできた。とりあえず熱い握手で互いの無事を称え合う。

初参加でなんとか秋に120㎞を走る権利を得ました。

終わってコレを書いてる1週間以上経って思い出してみても本当に辛かった。

振り返り

食ったもの

ジェル3、ようかん2、塩タブレット6つ

飲んだもの

水1.5L、高カフェインドリンク250ml

エイドで摂取したもの

紙コップの水2杯x3箇所

パワーバーの欠片2つ

実は汗の出方を見ながら体調の管理を意識していました。

食うのは決まった時間に決まったものを食うようにしておけばガス欠になることは無いと踏んでました。

真水をせっせこ飲んでるとミネラル不足で足がつったりしそうなもんなので塩タブをガリガリ感で調整。

汗が出なくなるのはまずいので汗が減り始めたら塩タブかじる。

汗が増え始めたらハイドレーションから水を啜る量を増やす。

コレだけ。

反省点

空気圧もっと下げていい

セッティング含めサスを使いこなそう

グリップはもっと柔らかいのにしましょう

登り、下り共にレベルアップが必要

次のSDA王滝の秋、120㎞に出るかって?

その場のノリ次第に決まってんだろ!じゃぁな!