SKP Minutes

忘れないようにやったこと、やりたいこと等を書く

オタク、ギリシャへ行く⑤終

更新に期間が空きがちでフレッシュさが無いよね。飽きたわけではないんよ。

 

さて、ついに最終日。

前日夜はギリシャ湾が見えるレストランで埼玉県民にはあまりにも眩しい夕日の地中海を観ながら白ワインをガンガン飲んだので頭と腹が重たい…

ギリシャは海鮮料理が美味いのは日本人にとって誠にありがたく、タコや白身の魚料理なんかをたらふく頂いた。同席した🇺🇸、🇩🇪メンバーは「タコは日本人の出番だ!!」と全部くれたが好き嫌いせず食えばいいのに…

ということで良い海鮮が食えるギリシャは長期滞在中に日本食が恋しくなることはないかもしれん。知らんけど。


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いつかこの海を埼玉へ…

 

翌朝になり、最終日はAMで仕事が終わり夜の便で帰国の途につくわけなので昼食〜夕方は時間がある。もちろん日本の仕事も溜まっているので早朝に一部処理して時間を捻出。

 

まだ行っていない史跡へと思っていたら数名の同僚から「考古学博物館に行きたいから連れて行ってくれ」との依頼を受けた。

食事の席や休憩時間に博物館の素晴らしさを語っていたらみんな行きたくなっちゃったようである。

(いい歳してるんだから自分らでいけよ…)とも思ったが自分も全てをしっかり見て回れなかったし、もう一度しっかり見たいものもあったのでガイドを請け負った。

欧米人と日本人何名かを連れて徒歩ルートで考古学博物館へ。

道中にある史跡、大統領官邸、カフェやパン屋のラインナップ、アテネ工科大学付近のPCショップの山なんかを説明してたら「今すぐガイドになれそうやなww」なんてお世辞も頂戴した。実際後でお礼としてコーヒーをゴチになった。

博物館についてからの話や新たな発見については前の記事にまとめて押し込んであるから省略。

 

博物館からの帰りはタクシーを捕まえ運ちゃんと会話しながらホテルへ戻る。

地元のことは運ちゃんに聞け!の鉄則に従い疑問をあれこれぶつけてみた

Q「バイクはノーヘルが多いけど、アレはオッケーなん?」

A「罰金額がたいしたことないので命が惜しくない残念な奴ら(マイルド表現)はかぶらないんだ。警察も数が多いから取り締まらないんだ。ワハハ」

ヘルメットは被りましょう。

他にも交通事情や路駐問題についての疑問をぶつけ、運ちゃんの次に買う車両の話でひとしきり盛り上がりホテルに到着。「話が面白かったから安くしとくよ。またギリシャに来たらタクシー呼んでね」とメーターより少し安い金額にして名刺をくれた。あんがとよ、オッチャン。

 

いよいよ復路が始まるのだが往路同様イスタンブール経由羽田着に乗って帰る旅路は想定外のいい旅になった。

 

まずホテルからイスタンブールまでは中欧育ちの同僚と行くことになったのだが、道中のおしゃべりがとても楽しかった。

まず名前の由来で、彼は○○カンと言うというのだが、この「カン」はクビライ・カン等のモンゴル民族の役職由来なんだよ〜って大陸に住む人のルーツ幅広さにを知る話に始まり、最近読んでいる本の話(日本の縦書きの本構成が面白いらしい)やフィットネスの話で彼がマウンテンクライマーだけ達人であるとか「最近欧州のチーム内では自転車が流行っているから次は自転車持って来いヨ〜」なんて話をし、最後は日本食に大変興味があるとのことで簡単にできる冷奴に始まり、茄子の田楽やお好み焼きの作り方を伝授した。

豆腐・醤油・味噌は最近ヨーロッパのスーパーでも割と出に入れやすい。しかも彼の妻に至っては自分で味噌を作るほどに日本食にハマってるらしく帰れば常にあるそうな。(しかし、味噌汁は作ったことないって味噌は何に使ってたんや?)

お好み焼きを勧めたのはオタフクが英語のWebサイトを持っていてそこにソースを使ったレシピを乗せまくっているのを覚えていたのと以前ドイツのスーパーで見た覚えがあったからだ。パスタか適当な麺があれば焼きそばもきっと作れるだろう。

もちろん勧めたのは大阪のお好み焼きなのは言うまでもない。

そんな感じでずーーーっと喋ってたらイスタンブール空港についたのでまた来週の電話会議でな~と別れた。

 

21時頃の空港では物価上昇のあおりを受けた驚くほど高く不味いファーストフードをビールで流し込みトルコ土産を物色していざ羽田便へ

サイゼのほうが美味いよ…

 

僕は飛行機に乗ったらまずいつも隣の人にとびきりのスマイルと簡単な挨拶をする。Say helloしておけばトイレに行きたいとか通路に出たいときにもお互い気兼ねなくお願いできるやん?

 

と思っていつも通り挨拶して世間話してたらエストニアから日本へ観光ツアーに参加される初老のご夫婦だった。

初来日に興奮気味の旦那さんが色々知りたいことがあるんだよ!!エストニアのテレビで日本を特集してたけど情報が少なくて本も取り寄せて読んだが知りたい情報は十分じゃなくて…と調べてきたメモを取り出して話し出すとここから約11時間のフライトの間、消灯で寝てた時間を除いてずっと楽しいおしゃべりが始まったのだった。

メモに書かれた日本語の簡単な挨拶の発音の確認から、日本の旅館や温泉での過ごし方、ツアーで巡る都市の特徴や名産なんか知ってる限りの情報を提供しご夫婦からの質問に答えて最大限日本を楽しんでもらえるようささやかながら手伝いをさせてもらった。

話せば仲良くなるもんで、機内食が始まると「ジャムもう一個いる?」とか「飲物のおかわり頼んでくれるかい?」「これに似た食べ物は日本にもある?」なんて会話も弾んじゃうわけ。奥さんも最初は「あんまり話したら迷惑よ」とか言ってたけど途中から参加してワイワイしてた。

食べたらまた会話再開で旅行が好きな旦那さんからはエストニアの地理、主要な都市におすすめの観光ルートなんかを教えてもらい、図書館の司書をされている奥様からはエストニアの文化についていろんなことを教えてもらった。

たちまち飛行機は着陸。

機内コンテンツを一秒も消化しないが本当に良いフライトになった。

 

入国審査前に連絡先を交換して荷物を受け取るところでお互い名残惜しくなっちゃったけど「次はエストニアで!」とハグして別れた。

次の海外旅行はヘルシンキ経由エストニアの旅かな。

 

 

まさか帰国の道中、同僚だけでなくこんなに良い出会いができるとは思わなかった。

今回の海外出張では極力日本人で集まるのを避けて他の国から来た人ととの交流を深めようと密かな目標を持ってきたが想定以上の結果を得ることができた。

ここに書ききれないほど色んな人と仕事の話、しょうもない話、文化交流ができ見聞が広くなったと言えよう。

同時に西洋歴史の原点とも言えるギリシャの古代文化を学び、その一部を直接見に行けたことも実に良い経験になった。 

 

次回以降の海外出張だけでなくどこに行くにも好奇心を持って見聞を広め、出会った人との交流を拓いていこうと改めて思ったところで今回の旅行記を締めたいと思います。


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おまけのお土産群

はちみつ、石鹸、紅茶にコーヒー、地元のお菓子など

お菓子類は想定通り口に合わなかった…が蜂蜜はハチャメチャに美味かった。

 

 

 

 

 

オタク、ギリシャへ行く④

少し空いてしまったがDay4

 

Day3はこちら

sakimotopro.hatenablog.com

 

この日は仕事の予定が終日びっちり入っていて離れた場所へ史跡巡りに行くのは現実的ではない…が何もしないまま一日終えるのも面白くない。

 

早朝、前日夜に飲んだウーゾというキッツイ酒の爪痕が残る脳みそで地図とにらめっこ

余談だが今回は空港に置いてあったフリーの市内地図を終日ポケットにねじ込んで行動していた。グーグルマップもいいけど物理地図を見ながらウロウロして描き込んで自分の地図を作るのも悪くない。

地図見たら何があったか結構思い出せるしね。

なにより、電池切れも圏外も関係ないのが一番いい

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ここまでの三日間歩き回って見た範囲でなにかやりたいことはないか?

使える時間は昼休みの約1時間でできることを考えたとき、心残りに思っていたことが一つあった。

初日に行ったオリンピックスタジアムは外から見ただけで中に入っていない。

実は3日目にも少し立ち寄ったのだがその時は天気がよく、中のトラックを小学生くらいの子らが走ったり観光客が写真撮ったりしてたのを思い出して(あ、近代オリンピック爆誕の地にランニングGPSログ刻みてぇ!)ということでやること確定。

 

ホテルからは1.2km、往復2.4km

タクシーは詰まったら終わりなので現地までもランだ。

信号に引っかかっても15-20分位で往復できるだろう。

中に入ってトラックを10分くらい走って少し観光することが可能とみた

 

午前中の会議をソワソワしながら乗り切り、ランチタイムが予定通り1時間とアナウンスがされた瞬間かばんを引っ掴んで会議室を飛び出す。

自室にかばんを投げ込みそのままロビーへ移動し昼食に向かう同僚達に見つからぬようスルりとホテルを抜け出し、スラックスワイシャツにランシューという姿で駆け出す。

 

ランチタイムのアテネの街を走った。

走りに行くために走っていた。

天気が抜群に良く、乾いた風が最高の気分だ。

高校の昼休みに学校抜け出したようなワクワク感にニチャリと湿っぽい笑みを浮かべてしまう。

ちょっと凸凹した白いタイルの上を走るとやや怪訝な顔を向ける人もいる。

明らかに走る服装じゃないもんな。

しかも東洋人だしニチャリしてるし

 

言うてる間に到着したのでチケットを買って…と思ったら目の前でCLOSEの札を置くにーちゃん。

窓をノックしたら札を指差すもんで一瞬絶望したがスマホを少しつついたら開けてくれてセーフ!

入場料を支払いゲートに飛込む

 

壁のようにそそり立つÙ字型の石造りの観客席に囲まれたトラックは現代的な樹脂チップが敷き詰められていてとても走りやすそうだ。

学校の授業っぽいこともやっていてキッズ達も走ってる。

ということで早速目的通りログ取りランニングを開始。

一周400mのコースを反時計回りに2周。満員の観客席を想像しながら走っていると気分はもうオリンピアン…日の丸持ってくりゃよかった…

何はともあれ刻んだぞ!GPSのビート!

 

 

 

 

 

走り終わったら少し時間があったので観客席にも行ってみたが日本の古い家も真っ青の急な階段

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この階段は比較的マシな部分で、一番きついところは子供や老人は一人で登り降りするのは厳しい。

写真にあるように座席列には文字が刻まれていたので指定席制度はあったのだろうな。

座面は大理石なのでずっと座ってたらケツが痛くなりそうだ。ドーナツ型クッションを売店に並べれば馬鹿売れだったろう


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最上段からの景色はとても良き…幅がそんなにないので投擲系競技は他でやったんだろうか?

高い所ではしゃいでると入場ゲートが見えたので突入


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あらぁ〜雰囲気あるじゃない

今はライトアップされているが昔は控室から競技場に続く道は暗く、入場口への明かりに向かって歩くとかいいやん…オタクの好きなシチュエーションですよこれは

 

もっと奥に行くと展示物や併設の庭園?に続くようだったが残念ながらここでタイムアップ。


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建設当時は土のグラウンドだったかな?

慌ててスタジアムを飛び出し来た道を戻るんだが、思いの外時間がない!

頑張った甲斐有り、ホテルに戻ったのは会議再開5分前。

会議室に直行しようかと思ったがロビー横のランチ会場でまだのんびり飯食ってる同僚を見かけたので電光石火でパンと肉を胃に詰め込み汗だくのままオンタイムで着席。 

隣の席の人に「(めっちゃ汗かいでるけど)そんなに暑いか?」と聞かれたりしたが「ランチにチリを食べすぎた」と苦し言い訳を唱えつつその後は夜まで仕事に励みましたとさ。

オタク、ギリシャへ行く③

どうも私です。やってきましたDay3

ホンマに仕事しに来たんかいというほどに既に2日間楽しんでいる。

Day2はこちら

sakimotopro.hatenablog.com

 

3日目はなんと公式プログラムの中に観光付きの夕食が…弊社…

何処に行くのかこっちに来るまで開示が無かったのでアレンジャーを問い詰めたら…

 

ついに【アテナイのアクロポリス】キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

説明しよう!アクロポリスとは古代ギリシャ都市国家ポリスのシンボルたる小高い丘にある建物群のことである。

これでは全くわからないと思うので脳内にギリシャといえば?と聞かれたら脳裏に浮かぶ石の神殿を思い浮かべてくれたまへ。

そう、それです。

映画300続編の冒頭を見てもらうとわかりが早いがアテネアクロポリスペルシア戦争のときに木製の建物は一回ガッツリ燃やされてその後今に残る石造りで再建されたそうな。

 

アテネ市内にやってくると少し開けた場所か建物の上からならどこからでも見えるまさに街のシンボル。ランドマークの代表格というべき存在感。これと勝負できるのはピラミッドくらいでは?

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ホテルから見たがこれより高い建物はアテネには見当たらない。

 

ホテルを出るまで会議の話があまり耳に入ってこなかったような気もするが、バスに飛び乗りいざアクロポリスへGo‼

道行く車のワイルド窓修理オッケー👌

 

近づくにつれて思ってた以上にでかい丘の上に立っているのがわかる。

真下に来たらもう見上げるしかないんだもんよ。

神様住んでますと言われてもさもありなん。

しっかし古代の民よ、あんたらどないして上まで石運んだん?

UberAmazonKOMATSUも無かったろうて…

 

 

驚いている間に駐車場についた。

トイレするなら駐車場で絶対に膀胱枯れ果てるまでしておこう。

これより上にはトイレ無いと言ってもいい。一応あったけど水が無くて使えなかった…

 

今回のツアーではガイドがいたのでお話をかいつまみながらいくゾ~

駐車場から階段を上って入口まで登っていくのだが、ここも石造りなのでこの日みたいに小雨がぱらついてるととても滑る。

サンダルやハイヒールで来るのは非常にお勧めできない。

 

エントランスは飛行機搭乗ゲートみたいにチケット(20€)のQRコードを読み込ませるタイプ。

入っていきなり頂上の神殿ではなく、周りにはいろいろある。道なりに進むと右手に見えてくるのが

Odeon of Herodes Atticus (ヘロディス・アッティコス音楽堂)

今はオープンスタイルのスタジアムだが、昔は木の屋根がついてたらしくしっかり音が響く設計だとか。脳内になぜかペガサス幻想が流れたが多分この曲は流されたことない。サイリウムもなかったろうが音楽は昔の娯楽の代表格、さぞ盛り上がったことだろう(ウォウォウイェイェイ♬)

 

そしてさらに上っていくとプロピュライア(Propylaea)f:id:sakimoropro:20230414122558j:image

正門ですね。

ガイド曰く今ある門はオリジナルのものではなく、これも再建されたものらしい。入場は許可制で門戸は狭かった模様。あとは生贄なんかを運ぶために作られたとか言っていたような。階段や通路以外のところをよじ登ってショートカットしようとすると警備員がピューッと笛を吹いてくれるのでやめておこう。

 

振り返るとアテネの街と遠くに港が見える。

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港町Peiraieúsは古代から海運拠点、海軍基地として栄えてきた。

サラミス海戦の直前とか三段櫂船とかたくさん停泊してたんだろうな…

埼玉にもこういう海が欲しいものだ。

ちなみに手前の山の上にあるのは昔の富豪のお墓らしい。

 

門の壁…剃刀一枚入らない精密さ。テトリスなら全部消えてる。
できたばかりの時はさぞすべすべして気持ちの良い手触りだったんだろう

空いた穴の修繕が雑なのもポイントが高い

 

プロピュライアを抜けると一気に空が広がり右手についにパルテノン神殿が見えた。

今は観光地で騒がしいはずなのに山の上にあるでかい神社に来た時のような荘厳さに急に静けさを感じた。

修繕作業中なのでクレーンなんかもあるがそんなのどうでもいい。

すごくでかい石の神殿がそこにあった。シビれる…

新築のころが見たかった。(アサシンクリードで再現されてるらしい)

 

修繕作業中の柱を見ると円柱状の石を積んでから削っていくようだ。

積んだ後で削るのミスったらしばらく寝れない日が続きそう

達磨落とし状態の柱もあったがこれどうすんのかな?

絶対押したらあかんやつや。押すなよ?いいな?

 

 

ガイドの説明では柱間は均等ではなく、屋根の重量を支えられるようイイ感じに配置されているらしい。さらに外側に行くほど柱は若干内側に傾斜していて下から見上げた時にきれいな形に見えるようになっている。真正面から見たときに見える縦横比はご存じ黄金比

さらに柱に使われている石の接合面はイイ感じの加工がされていて滑りにくくなっている。

古代の建築技術高すぎでしょ

 

残った屋根の隙間には彫刻が…

ほかにもあったのだがそれらは②で行った考古学博物館に飾ってあった。

建屋の復元終わったらここに戻すのだろうか?

 

もう興奮しすぎて他の物見る余裕なくなりそうだが見るものは無限にある。

こちらは入って左にそびるエレクテイオン神殿

イオニア建築の傑作と言っていたかな。アテナ像が祀られていたが今は無い。

横から中を見たががれきの山でこちらも修繕中。

特筆すべきは手前に見える複数の像。

 

頭の上に籠を乗せた少女を模した柱

少女というわりに2m以上あってデカい神の従者が全身で屋根を支えてるなんてマッスルな献身。

ほかの部屋へアクセスできないこのスペースはそもそも何のためのものなのだろう

お立ち台?

ちなみにこの柱はレプリカで、本物は1本むしり取られて大英博物館、残りはアテネ市内の博物館に収められているとのこと。そっちも見に行きたかったぜ…

しっかし、英人はほんと何でも持ってくな…大英博物館は盗品の玉手箱やぁ~

 

こちらは崖の下にあるデュオニソス劇場

ほんまかどうか知らないけどガイド曰く世界最古の劇場らしい。

全てのドラマはここから始まった!とか力説してた。

酒と酩酊の神様の名が冠してあるし一杯やりながら観劇するのも趣があってよさそうね。酩酊して\アテナイ屋‼/とか厄介阪神ファンみたいな声を上げそうな気もするがそれもまたよい(良くない)

修復には近代的な施しをするらしいのでそのうち劇場としての運用がされるんだろうか?ここかヘロディス・アッティコスで水樹奈々のライブとかやんねーかな。ちょっと見たい。

 

歩き回っているとあちらもこちらも絶賛修復中。その方法を説明する立て看板を読むとそこらに転がっている大小の石のかけらをパズルのようにつなぎ合わせて大まかに元の形を作り、その隙間に合わせて切削した石をはめ込んで元の形に戻していくらしい。

なんて気の遠くなる作業だ…

初日、二日目に行った場所もそうだが、とにかく修繕修繕。

アテネだけの話じゃないが文化財保護保全予算確保のためにも入場料は気前よく払っていきたい。

 

お気づきの方もいるだろうがパルテノン神殿見てたあたりから雨が上がって空が青くなった。

写真も撮りなおしたりしてるから時系列通りじゃないのは堪忍して

映え~、エモ~

 

一人でウロウロしまくってたらチームの集合写真にも入りそびれたし、バスに乗り遅れそうにもなったが世界有数の名所に訪れることができたのはこの旅一番インパクトのある経験で間違いないが、時間足りなくて見れない部分もあったし歴史や建築のこともっと学んでからもう一度訪れたい‼

博物館でも思ったが、この手のものを最大限楽しむためには教養が必要なんだな~

オタクが設定とか周辺知識読み込んでから作品もう一度見て「このシーンはですな~、(以下早口)」となるのと似てる。異論は認める。

 

この後も仲見世通りで土産を調達したり夜はアクロポリスの真下にある隠れ家レストランで食事をしたがもういいだろう。なんならワイン飲みすぎてレストランのことは殆ど覚えていない。

ひとつ言っておきたいのは土産物屋街でミサンガみたいなものを持ってうろついてるニーチャン達は押し売りなので絶対足を止めない、話を聞かないでスルー推奨です。

足を止めたが最後、腕にミサンガ巻かれて取れないから金払えと言われるでしょう。

私?モチロン無視の構えよ

 

残すところあと二日。毎日15,000歩以上歩いているしがっつり飲んでるしで起きた時辛いけど自腹で来ることを考えたら空き時間はまだまだ観光にぶっこんでいくゾ

オタク、ギリシャへ行く②

引き続き仕事そっちのけでギリシャはアテナを楽しんでいこう。

到着から初日まではこちら

sakimotopro.hatenablog.com

 

 

到着翌日、仕事の会議が始まるのは午後からなのでAMはまるまるの空き時間で自由時間とされている。

レッツ観光!と思ったがギリシャと日本の時差を考えると目覚めたら日本は午後の業務が始まったばかりなので全く何もしてないわけにも行かない…

仕事している雰囲気を出すために朝5時半に飛び起きてPCを開きいくつかメールに返信、残りは返信を書いてスマホの未送信ボックスにぶち込む。

これらを道中不定期に送信すればオッケー!迸れ!仕事してますオーラ!!

 

前置きが長くなったがこれで心置きなく午前中を当てることができるようになった。

ホテルから約3km地点にあるギリシャ国立考古学博物館が狙い目。

 

ギリシャ界隈の文明の起こりから古代ギリシャ古代ローマ帝国時代のモノが山とあるらしい。電車で行けば25分、歩いていけば40分…

ローカルの雰囲気味わうならやはり徒歩!!

8時の開館に向けてホテルを出発し、通勤する人やカフェで朝食を摂る人を横目に路駐だらけの路地を進む。

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街の所々で見かけた上階にモノを上げ下ろす車両。

ワイルドすぎて日本での運用はありえないだろうな〜


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路肩で見かけた謎の電動3輪。股裂きにあいそう…

 


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残念ながらシャッターが下りていたがオタクショップ

アテネ工科大学の横にこれがあったのが感慨深い。東西南北どこに行ってもオタクのいる場所は変わらないんだな。

 

そうこうしてるうちに着いた!!
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アテネ国立考古学博物館

 

開館直後でまだ全然人が居なかったが日中は入り口に列ができるくらいの人気コンテンツ

地下1階(トイレ、カフェ、ショップ)、地上2階(展示エリア)、前の公園にもカフェもあり

 

入館するとまずは荷物のX線チェック

大きなカバンは持ち込み禁止なのでチェック後クロークに預けることになる。かわりに渡されるタグは無くさないようにしよう。(時間帯によっては入館前に外のクロークで預けることもある)

そしてようやくチケット(12€)の購入だ。クレジットカード使用可能。

QRコードが書き込まれており館内の入口に立ってるスタッフがハンドスキャナでチェックするゾ。

再入館や2週目、階下へ行ってまた展示エリアに入るときに必要になるから帰るまでは大切に持っておこうな。

 

入館して最初に目に入るのはアガメムノンのマスクや、同じ墓から発掘された冠帯、ネックレス、黄金の品々…金相場のこと考えたら金額に目眩が…

いきなり資料集や図録で見たようなものがずらりと並んでいて大興奮

 

その両脇には文明の起こりエリアがあり古い陶器や青銅器ががあったが陶器製のフライパンと思わしきものがなかなか興味深かった。

焦げ付きがさぞ激しかったであろうな…

 

ど真ん中通路を進むと彫刻エリア

彫刻は紀元前400年頃からボディラインや衣類の表現がスケb...繊細になっているのを発見した。

紀元前500年頃にはなかった肌の柔らかさや衣類の落ち感が表現されているのだ。お腹のあたりなんて石だけど一枚布があってそのむこうに肌があるのが見える…視えるんだ…

現代の原型師がフィギュアの細部に込める執念と同じようなものだろうか…

古代ギリシャの富裕オタク層が「デュフフ、○○氏の新作彫刻誠に良きですな!!これはもうお迎えするしかないでござるwwコポォw」とか言いななら買っていたのだと勝手な想像が膨らんでゆく

 

テルモピュライの戦いの場から発掘されたスパルタの槍やペルシア帝国兵の鏃(興奮しすぎて写真撮り忘れた)

コレコレ!これが見たかった!!脳内で始まる300。ハウッ!ハウッ!ハウッ!

古代ギリシャの重装歩兵の解説なんかもあり早朝ほとんど人のいない博物館で展示物前で小躍りする謎の東洋人とは私のことだ

 

続きましてはオーパーツアンティキティラ島の機械】


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スプリガンを読んだ諸君は大好物だろう

古今東西胡散臭いものからほんとによくわからんものまで粒ぞろいのオーパーツ群の中でも唯一科学的な裏付けのある古代技術の粋で生み出されたホンマモンだ!

詳細は各自ググって欲しいが天体運行を歯車を使って計算できる優れもの。本物は朽ち果てて部品が見つかっているに過ぎないが、レプリカ品が何個か作られていて大きさはxbox oneくらいと意外と大きい。

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解説を読んでいて心底驚いたのはその仕組みではなく、本体に詳細な使い方マニュアルが刻まれていたことである!!紀元前2世紀ですよ?21世紀にもまともなマニュアルを作れない人が跋扈しているというのに…

作った人が有能すぎる。今すぐ弊社にお迎えしたい。降霊したい。

 

他にも山程展示がありこの日は時間も限られていたからすべてをじっくり見て回ることは叶わなかったが、幸い別の日にまた行ったので④くらいで書くかもしれない。

 

帰る頃には学生の集団が来ていたのでかなり賑わっていた。静かに見たいなら開館直後が狙い目よ!

 

因みに展示は全て毎日オープンしているわけでは無いようだ。別の日に行ったら一部の展示はドアが閉まってたり進入禁止になっていたので全部見るなら複数回行くことは必須になるかも。あと全部さーっと見るだけでも2時間はかかる。じっくり見出すと4時間あっても足りないだろう。博物館に行くなら一日取ってきても十分価値があるものだと思いますた。

 

時間が来たので来た道を急ぎ足で帰り、昼食をかっこんで午後からはちゃんと会議でもたくさん発言して仕事してる感を出し偉い人へのアピールを完了しましたとさ。

 

 

 

 

 

 

オタク、ギリシャへ行く①

会社からアテネでやる会議への参加指示があったので行ってきた。

オタクはギリシャ神話に触れる機会が多い。

聖闘士星矢女神転生、その他ファンタジーコンテンツと枚挙にいとまがない

歴史の授業や最近ハマっている歴史系ポッドキャストでも古代ギリシャローマ帝国に触れていたのでもう仕事どころではない。そんなの二の次や

 

移動の段取りは会社指定の旅行会社を通じてしたのだが、アテネ空港まで日本から直行便は無い。

ドイツ経由か東欧、中東経由が提案されたのでギリシャと同じくらい歴史コンテンツに出てくるトルコはイスタンブール経由をチョイス。ドイツは何回も行ってるからトランジットのためだけなら行く理由は皆無だ。

 

夜便だが今回の旅では飲酒せずに機内を過ごすという目標があったので日中運動して疲労を適度に溜めてから搭乗。

質こそ悪いが狙い通り12時間程度のフライトは半分以上寝て過ごすことができた。

反対ウイングまで歩くと15分以上かかるバカでかいイスタンブール空港で3時間待機して1時間のアテネ便へ

余談だがイスタンブール空港内のフードコートはファーストフードでセット頼むだけで3,000円くらいかかる。欧州の物価高を肌で感じちゃう(ビクンビクン)

 

アテネ行の機内は隣席のキャプ翼好きカナダ人にーちゃんと駄弁りながら過ごしたが、ネイティブのテンポで会話できたのでここ数年の英語学習の効果をガッツリ感じた。が、時制や表現はまだまだ改善の余地しかない…

 

朝9時頃アテネに到着。

こちらの空港はコンパクトでそんなに迷うことはない。

荷物と同便に乗ってた日本人同僚1人を拾って地下鉄で市街へ向かう。

どうせ会社の経費なのでタクシーで行っても良かったがローカルな雰囲気を楽しむならバスかタクシーがいい。

電車の切符は時間制で90分9€を購入。

空港から市街の間には山があるため東側を迂回するようにぐるっと40分くらいの乗車時間やけど待ち時間が読めないのでギリギリの時間でチケット買うのはやめた方がいい。

Athen Metro3通称Blue Lineは空港から30分毎に発車。市街に近づくと乗車客も増えてスリも出てくるのでポケットやカバンのいちには要注意。

中心地Syntagmaの1つ手前、オタクはなぜか耳に覚えのあるようなEvangelismos駅で下車。

小雨の中あるき始めたら路面がとにかく滑る。

大理石やタイルのところはまだわかるがアスファルトのところも滑る滑る。なんで?

ランニングシューズのソールが全く食いつかない。

労災起こさないようにヨチヨチ歩いてると路駐の多さにビビる。

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どこの路地もこれかもっとすごい密度で駐車されてる。

別の日にタクシーの運ちゃんに聞いたらアテネ市内は駐車場が不足しまくってるから仕方ないそうな。縦列駐車のテクが試されるしコンパクトな車が人気でFITやデミオがチラホラいた。

 

ホテルに着いたらチェックできないと言われたので荷物だけ預け、ロビーにいた偉い人に昼飯を奢らせ、早速観光へ飛び出した。


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ケバブの親戚みたいなやつらしいがとにかく量がすごい…一撃で満腹だぜ

 

 

まずはこちら、1896年近代オリンピックが始まった土地Panathenaic Stadium

https://maps.app.goo.gl/wDbLX2w1b1rqX5eJ6


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10€で中には入れるし、トラックも走れる。

別日に走ってGPSログを残してきた。これで私もオリンピアンよ!

 

お次はゼウス神殿

https://maps.app.goo.gl/Wt3CAwhtvjGUq5si7

完成までB.C6世紀-A.C.2世紀と長期間プロジェクトすぎる。これでは同窓会には行けないどころではない。同級生の葬式にもいけない。


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どうやって積んだのか想像もできないバカでかい石、美しい細工…補修足場でちょっと見た目悪かったけど圧倒された。

園内には古代の風呂跡もあり、冷浴、温浴が並んでいて交互浴を楽しんでいたらしく、我々平たい顔族は古代ギリシャ、ローマの民とは風呂談義ができそうだ。

世界中の民よ、浴槽を持て、湯船に浸かれ!

 

さらに隣にはハドリアヌス凱旋門

https://maps.app.goo.gl/hNsH9LY1R24aE3H78

ローマ第14代皇帝ハドリアヌスギリシャの再建への貢献に対して建てられたらしい。古代ギリシャの民も身銭はたいて感謝の意を示したとかなんとか。

こちらは道路沿いに残っているので無料で見れます。

 

帰路にSUPER Foods Marketなるものがあり吸い込まれる。
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はちみつのブースの試食がとても美味しくて購入。花の種類による味の違いを説明してくれたオーナーのおばちゃんありがとう。

https://instagram.com/aliashoneybee?igshid=MWQ2ODkyMjM=

 

ホテルに帰ってアジアチームのメンバーと晩飯食って初日は終わり。

モスビールが美味かったです。
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https://instagram.com/mamosbeer?igshid=MWQ2ODkyMjM=

 

翌日以降の観光はまた次書きます。

 

モーニングサイクリング 江戸川

シクロクロスシーズンが無事?に終了後の週末、久々にただのサイクリング。

バイクロア土浦に出店していたBicycle coffee(https://bicyclecoffeetokyo.com/)に行ってみたかったので荒川を南下、朝食して江戸川サイクリングロードの未舗装部を北上してして帰ることにした。

 

朝8時からやってるのでオープンくらいにつくようにのんびりライド

 

 カフェラテとフォカッチャをオーダー
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うまい…チーズ挟んだフォカッチャうますぎた

 

一時間くらいゆっくりして江戸川へ
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先日までの雨で所々水たまりやら染み出しで濡れる…

 

路面はしまってるから30Cでも沈まずに走りやすいが、尖った礫も多く気をつけないとパンクしそう。

案の定、帰宅後に見たらフロントタイヤに傷が入って。パンクには至らなくてよかった…

 

ある程度走ったら江戸川を離れ、用水路沿いの桜を見物
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散り始めてたけどまだ見頃かな

 

帰宅したらあまりの汚れっぷりに即洗車
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60kmくらい走って今日はおしまい。

夜から飛行機で出張なので程よく疲れてよく寝れそうだ

2022年乗り納め


12月30日に群馬からccjpのノリくんからのお誘いで埼玉南部をライドすることになった。  

 

ぷらっと70kmくらいのるか〜と言ってたけど芝川グラベル→荒サイ→葛西臨海公園とぐるっと回ってうまいパン屋にも寄ったら115km。

 

快晴の空の下2022年の自転車を無事に収めることができた。

今年の結果はこんな感じ。

平坦ばっかりなので獲得標高は全然いってないなー
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来年は果たしてこんなに乗れるのだろうか?