コロン3日め
今日は午前だけお仕事で午後は移動です。
前日酔っ払いながら購入したICEのチケットを片手に駅へ
振り返ると大聖堂。次に見るのはいつの日だろうか。
嫁さんにも見せてやりてぇな~
出発前の空は晴れていて飛行機雲が大聖堂の上で十字を描いてました。
幸先良さそうだ
今回はICEでドイツ中部から南部まで4時間強乗車
さすがに腹がへるなぁという話をブラジル人のカルネロとして電車来るまで10分あるので買いに行こうとホームから降りる
サンドイッチ屋で手早くベーコンサンドとコーラを買ってるとカルネロが手間取ってる。
僕「なにやってんだ?もう電車来るぞ!急げ急げ」
カ「わかってる!でもダイエット・コークが無いんだ!」
僕「いいからさっさと買え!」
なんててんやわんやしつつダッシュで階段を駆け登ると電車がいない・・・
ヤッチマッタと思ったらそもそも電車が来ていなかった
日本のような正確無比な運行じゃなくて助かったよ
5分ほど遅れてやってきた電車に乗りサンドウィッチにかぶりつく。
途中土砂降りになったり寝てしまい起きたらもうアウグスブルグの直ぐ手前でした。
慌てて荷物をまとめて下車
駅のホームでカルネロを探すがいない・・・
もう一人の同僚と「どうすっか・・・電話も通じないし・・・」
20分ほど待っても来ないのでホテルへ行くことに
1時間ほど仮眠をして街の地理を把握しようと散歩に出るためロビーに降りるとカルネロ発見
カ「いやーまいったよ~。寝てており過ごしちまった。ワッハッハ」
びっくりさせよってからに。
チェックインしてる彼にまた明日と告げて散歩へ。
暗かったのでほとんど写真は取りませんでした。
駅まではタクシーで5分位でしたが歩いても全然行ける距離
石畳の夜の街を歩く
途中広場があり、肌寒い中地べたに座ってたばこを吸ったり酒を飲んでる若者がいる。
コロンで見た階段に座って話していた若者達を思い出す。この街ではココが溜まり場ってやつなんだな。
駅まで続く道にある店を確認しつつ頭の中に地図を描く。
知らない土地でも最低限の方向感覚を保つために目立つ建物の位置関係を覚える。
トラムの駅の場所、名前なんかも覚えておく。
そこまで行けば必ずホテルまで帰れるようにするためですネ。
そんなこんなで1時間ほど歩いて帰ってきてロビーに入ったら鍵が無い。
確かに出るとき預けた。
なぜだ・・・ロビーの担当者に説明するが鍵は無い
パニックになりかけたが奥のバーで鍵を預けた時にちらっと見えたオバチャン発見
オバチャンを呼んで事情を説明&何かしらないか聞く
「あ、アンタの部屋カルネロさんが使ってるよ。」
僕「は?なんで?確かにツインルームだったけど一人一部屋でチェックインしたろ?」
「カルネロさんの部屋水道管が壊れちゃって他に開いてる部屋がないから同僚ってことであなたの部屋に入ってもらったのよ」
なるほど。まー致し方なしかな。
部屋に戻ると鍵は開いててベッドで横になるカルネロ発見
「ハロ~、部屋使ってるよ」と携帯を眺めながら言ってくる。
どうやら奥さんとスカイプをしているようだ。
僕にも話せって携帯向けてきたので挨拶して少し話す。
ポルトガル語はさっぱりわからんのでカルネロが通訳してくれる。
僕のインチキ英語をポルトガル語に訳するなんて申し訳なし
会話の中で奥さんが聞いたことのある日本語の意味を教えてくれというもんなので聞くと
【チンチン】
【オシリ】
ちょっと待て。選択がおかしい!
チンチンは乾杯の合図らしいのでまぁいいとしてオシリはどう見ても悪意ある人が教えたに決まってる。
とは言え聞かれたからには答えるのがジャパニーズ
股間を指差し「チンチン!」
臀部を指さし「オシリ」
笑いすぎてベッドから落ちるカルネロ
はるか大西洋の向こうブラジルで爆笑するカルネロの嫁
そして真顔の僕
3人共夜中の12時に一体何やってんだよ・・・
スカイプを終えた後、2人で今までのキャリアについて話す。
母国と仏で2つの修士を取った後、海外で5年ほど働いてきた彼の話は自分の人生を大切にするために勇気を持って決断することが大切だというもの。嫁さんとか自分がどうしたいかっていうのをちゃんと持っていてあんまり歳の差ないのにすごく精神年齢の差感じてしまった。
一方で彼は僕のキャリアと今の仕事が全く関係のないことにとても疑問を持っていて「なんでアカデミックの道とか、製薬の道に行かなかったんだ。やりたいとは思わなかったのか」
とにかく内定をもぎ取るためにあまり考えないで今の仕事に就いたところあるのでなんにも言えない自分がなんだか空っぽに思えてしまった。
僕も家族ができたし勇気ある決断ってヤツをしなきゃならんな~
なんて少ししょげてたら「まだ、人生何年もあるんだしいつだってチャレンジできるんだから、その時が来たら踏み出せばいいさ」なんて言ってくれるわけよ。
まだ出会って3日くらいだけどなんていいやつなんだ!
残りの4日間も俺の部屋に泊まっていいぞ!!
そうこうしてアウグスブルグの初日は更けていったのでした。