SKP Minutes

忘れないようにやったこと、やりたいこと等を書く

ニセコグラベル #3 機材選択編

シリーズ物をやるとだいたい途中で飽きるから間髪入れずに書くぞ〜

今回は使用した機材決定までの脳内会議録を残していく。

#2はコチラ

sakimotopro.hatenablog.com

 

ニセコグラベルの参加にあたり何を使うかというのはすごく頭を悩ませた。

エントリーページには使用バイクについて選択する欄があったので否応なく考えさせられたのだ。

なぜなら、グラベルイベントのエントリーを完了した後に気が付いたけど我が家にグラベルバイクなんてものは..そこに無ければ無いのです….

もちろん今から調達する予算も納期の余裕も無いから家に有るものから選ぶことになる。

 

さて、手持ちの自転車は4台

  • Giant TCR disc 2020
  • Pax CX-disc2
  • Yeti Bigtop 2012
  • Lemond  POPRAD 2003

これまでグラベルライドにはロード、CX、MTBのいずれも行ったのだが、どれでも一応なんとかはなった。

が、過去参加者のレポートなんかを読んでいると30c程度の細いタイヤで行くとつらい思いをすることになるのは明らかだったので上限32CのTCRは真っ先に候補から外れた。

 

次に外れるのはBigtop。110kmの長丁場をある程度の速度域で走る場面が有るであろうグラベルバイクを駆るメンバーと一緒に走り切るのは多分無理というもので平坦部と登りで死亡するのは目に見えている。

そして何より輪行重たいから絶対にしたくない。絶対にだ。

 

さてそうなると油圧ディスクブレーキに電動コンポのついたCX disc-2か、リムブレーキのついたセルフ塗装イニシエバイクPOPRADのどちらかしかない。

タイヤクリアランスはどちらも38cくらいはいけそうではあるが、ブレーキを考えると油圧システムが付いているCX優勢。しかし、最小ギア比、輪行のイージーさを考えるとPOPRADも捨てがたい。

 

唸っていても決まらないので珍しく数字を見ながら考えることにした。

ドライブトレイン周りを新調しないことを前提すると、

CXはFDついてないから、38Tシングルのリア最大32Tの最小ギア比1.18

POPRADは50/34ダブルなのでリア最大32Tの最小ギア比1.06

微妙だがこの0.12は結構効いてくる気がしてた。(というか実際かなり効いたしフロントダブルが大正解だった)

 

そして、ジオメトリを見るとPOPRADがなんとなくグラベルバイクに近そう…

というかオマエはCXバイクとして売られるにはおかしくないか?

グレッグ・レモンさん、そこんとこどうなんすか?

  Pax Lemond Giant Canyon
  CX disc2 Poprad S size Revolt S size Grail S size
シートチューブ(mm) 540 520 450 492
トップチューブ(mm) 545 542 540 547
ヘッドチューブ 145 100 135  
シートチューブアングル 73 73.5 73.5 73.5
ヘッドアングル 73 72 70.5 71
BBドロップ(mm) 63.5 74 70 75
チェーンステー(mm) 425 430 425 425
ホイールベース(mm) 993 1004 1019.7 1020

 

脳内議論の結果、金属フレーム故に扱いの楽さとギア比、時代が一周回ってグラベルバイクのようなジオメトリをしてることからPOPRADが採用されたのだった。

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ハンドルバッグ、フレームバッグ、サドルバッグの三点セットを取付け、ハンドルをOval 725 Flare frop bar(400㎜ flare角25度)に交換。

タイヤはグラベルキングSK 38CをTLCで組み付けた。

シーラントは家にあったカフェラテックスを注入。

ちなみにリアはタイヤのひげがフレームに当たっていたのでニッパーで雑にカット✂

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このようにして最新のグラベルバイクが跋扈するであろうイベントに20年近く前のチャリンコに流行りの装備を付けて参加するという謎Styleが発生したのだった。

 

 

そして持ち物。

バッグ類はフロントに羊羹などのコンパクトな食物、フレームにチューブやタイヤブート等のリペア関係とかさばるゼリーやベビースターラーメン等の食物、サドルにウィンドブレーカーという感じで分散した。

当日の天気は快晴で暑いくらいでウィンドブレーカーは全く不要だったから食べ物をフレームバッグに集約し、リペア類をサドルバッグに移せばフロントバッグは不要だったかもしれない。

フロントバッグはゼッケンつけるのには便利だったが、食べ物の取り出しはフレームバックでも全然何とかなったはず。

 

ここまで読んでる人は(荷物の事ええけどブレーキどやったん?)なんて思う人もいるでしょう。

POPRADにはミニVブレーキを付けていて(フロントSHIMANOリアTRP)、油圧ディスクブレーキより性能が劣ることは間違いないのだが、制動力が不足するとかどうとかはどんな走り方をするかで大きく変わると思う。

自分の技量やセッティング、ライン選びでいくらでも限界値は変わるので油圧ディスクブレーキだから安全という安直な考えは捨てたほうがいいでしょう。

というのは今回晴れだったから言えたことで雨が降ろうものなら私は今頃ニセコの崖の下でくまさんのごはんになっていたのは濃厚でしょう。

 

 

空気圧に関してはタイヤを組付けてから1か月くらいオンロードで乗って調整しつつ、前日に行ったグラベル込みのプレライドでうまいこと落とし込めたと思う。

本番は前後空気圧2.1bar(体重68kg)で臨み、先行するメンバーに極力遅れないように結構頑張って下っていたのだがコントロールに不安を感じるようなことはなかったというかそこまでぶっ飛ばすほどの技量が無かった… むしろ自分のコントロール範囲で最後までちゃんと走れたのを褒めてやりたい。

 

38cのSKは下りでも跳ねず滑らずとかなり安定した走行を引き出してくれた。

25cとかでグラベル下ると(これもうハンドルにしがみついてるだけに近くてヤバいな)状態になるんだが、それとは全く違うコントロール下における圧倒的走破性に脳みそから変な汁がジュンジュワ~していた。

さらに太いタイヤだともっと安定するのかもしれないが、舗装路や登りでは43c勢に較べると多少楽なように思えたのでここの選択は今後も悩ましい部分だろうな。

タイヤの幅やパターンなんかはコースプロファイルやどこで攻めるか、楽をするかで選択の妙が現れる1つと言えるだろう。

 

当たり前だが「取り敢えず選んだもので本番で初めてグラベルライドします!」よりは事前に最高に楽しめそうな装備に煮詰めておいたほうが絶対爽快大勝利。

そして往々にして準備であれこれ考えてる時が一番楽しかったりもするので存分に脳内会議を開きましょう。

 

最後に言いたいのは、【最新グラベルバイクで走ってみたい】です。

ワタシからは以上です。